自由を得たきゃ、強くあれ。
カナヘビの子どもが学校にたくさんいるらしく、目撃情報が多数耳に入ってくる。
その場で逃す子もいれば、教室に持ってくる子どももいる。
とりあえず、強いカナヘビ以外は逃すという、なんとも曖昧な判断で我が教室は進んでいる。
前回カナヘビが死んでしまった時に、「そんなにカナヘビを捕まえた経験のない子どもに捕まるくらいのカナヘビってことは、動きも鈍いってことだし、もともと弱かったってこともあるよ。」と、声をかけてもらった。
なるほど、誰に捕まえられたカナヘビなのかってことも、カナヘビの体調を知る上で重要なことなのかもしれない。
その結果、捕まえたあとや捕まえた時の状況を飼育の判断材料の一つにしようとなっている。
先々週、頭から尾までが15センチほどのカナヘビを飼っていた。
前回の反省を生かし、日向ぼっこを確実にすることと、クラスにいるトカゲマスターは家の外の環境と少しでも近づけるために、ベランダで飼育しているとのことで、このカナヘビもベランダで飼育することにした。
その1時間後、
「カナヘビ、めっちゃデカイ糞してるよ。」
やったー!健康印!
早速見に行った。
本当にデカイ‥‥‥
尿の部分と比べれば、本当に大きいことがわかる。
というか、虫の形のまま出てきている。虫の殻は消化しなかったってことだ。
こうゆうカナヘビの糞は、初めて見た。
「超健康だね!」
って、笑いながら話していた。
そして、数時間後、このカナヘビは脱走に成功した。
私の経験値では、木の枝の配置と飼育ケースのてっぺんには十分な高さがあった。だから見くびっていた。
あぁ、すごい跳躍だ。
やはり、超健康なたくましいカナヘビだったのだ。
そんなあっさりとした別れのあと、
今3匹の子どものカナヘビがいる。
エサは主にオンブバッタ。
というのも、オンブバッタが畑に大量にいるからだ。
そして、コオロギは繁殖させようということになり、コオロギはエサにせず飼育をしている。
(教室がシーンとなると、鳴き声が響きわたる。なんとも風流。)