このきもちはなんだろう
長い夏休みも終わり。
久しぶりのみんなとの再会。
再会するやいなや一人の子に、
「カナヘビどうしてる?」
と聞かれた。
報告するのは悲しかったけど、少し嬉しかった。
この子は本当にトカゲやカナヘビが好きなんだな。自分の目の前にいるわけでもない、私のカナヘビまでも気にしてくれてる。
私はアラスカを拠点に活動していた写真家の星野道夫の話で、折にふれて思い出すエピソードがある。
下の文は、TBSのテレビ記者、松原耕二さんが星野道夫について話している記事である。(ほぼ日から勝手にとってきてしまった。すみません。)
自分が生きている今、この時は、あらゆる生きとしいけるものと共にあるんだなと、そんな風に思いを馳せられる人って、素敵だと思う。
週が明けて、この夏のカナヘビ物語を語らせてもらった。
多くの子が真剣に聞いてくれた。
「楽しかったよ!」と言ってくれた彼らに、何が伝わったかは正直わからない。でも、生き物の生死を目の当たりにして、悲しみに明け暮れることもあるけれど、自然は私たちの心を豊かにしてくれるんだってこと、また、相手を知ることが共に生きる第一歩だということを、言葉にならなくても感覚で捉えてくれていたら嬉しい。
話したあとの次の日か。
子どもたちはすぐにカナヘビを一匹捕まえてきた。
本当に子どもたちの見つける力はすごいと思う。爬虫類センサーでも付いてるのではないか?
飼おうか大変迷ったけれど、
「あとで土入れてこようぜ」
「枯葉もだな」
そんな会話が聞こえてきたから、またみんなでチャレンジだな!と飼うことを決めた。
可愛い。
手の上で固まるとはよく情報で載っていたから知ってはいたものの、本当だ、実際見ると本当に面白い。
この前足の角度。オバケの真似をしてるような。もう愛嬌たっぷりのカナヘビである。
カナヘビの周りに、いろんな子どもが集まる。
生き物ってスゴイなあ。
子どもたちはバッタなど餌を採りに行ったり、住処を自然に似つかせるために土を入れ、枯葉を入れ、木の棒を入れたりしていた。
飼育ケースに入れていた餌がなくなると、「食べたんだね」と安心していた。
一生懸命大切に飼育した。
一生懸命?大切に?本当にそうだろうか…。